熊本大学 産業ナノマテリアル研究所様
【業種】 大学教育機関・研究機関
【研究内容】 火薬銃実験等
【生徒数】 516名(工学部)
■課題
・火薬や爆薬の燃焼挙動を解析する実験装置に使用していた制御用PCが突然起動不能に
・20年以上稼働しており、既にメーカーの保守・修理対応が終了
・新規更新には高額なコストが発生するうえ、構築にも長期間が必要で、研究活動の停止が懸念された
■導入
・インターネット検索で日本ピーシーエキスパートの延命サービスを発見
・診断・検証のうえ、既存ハードを活かした修復・延命案を提案
・実験装置との連携や制御環境を維持したまま、最小限の変更で復旧を実施。
■結果
・装置は従来通りの動作環境で完全復旧
・更新時に比べて約1/40のコストで研究を継続できた。
・担当者からは「100点満点の対応」と高い評価。今後の研究でも同社のサポートに期待が寄せられている。
火薬や爆薬といった高エネルギー物質を扱う数少ない研究機関として、熊本大学産業ナノマテリアル研究所は、長年にわたり安全かつ精密な燃焼実験を続けてきた。その研究を支えるのは、実験装置を制御する一台のPC。しかし、20年以上稼働したそのPCが突如起動しなくなり、研究の継続が危ぶまれる事態に――。更新コストは2000万円。そんな中、同研究所が選んだのは「延命」という選択だった。
目次
・火薬実験の最前線を支える研究所
・20年稼働した制御PCに起きた異変
・メーカー対応不能の中で見つけた一筋の光
・蘇った装置と、未来への信頼
火薬実験の最前線を支える研究所
◾︎「一度の事故も許されない」――使命を背負う研究現場
熊本大学 産業ナノマテリアル研究所は国立大学で唯一、爆薬や火薬類を取り扱った実験が可能な施設を有している。
最大約2kgの爆薬を使用できる爆発ピットをはじめ、水中爆発実験室、火薬銃実験施設などを備え、物質が破壊されるメカニズムや安全性の評価、さらにはリチウムイオンバッテリーの爆発時挙動の分析など、社会インフラの安全に直結する研究を行っている。
「一度でも事故を起こせば、もう二度と火薬を使った実験はできなくなります。
この30年間、大きな事故もなく運用できているのは、設備の安定稼働あってこそです。」
そう語る研究担当者の言葉には、安全と信頼を支える強い責任感がにじむ。
20年稼働した制御PCに起きた異変
・20年を超えたPCが突如ダウン。実験停止の危機に
今回延命修理を依頼したのは、火薬銃実験で高速飛翔体を撮影する高速度カメラを制御する専用PCだ。
このPCは約20年にわたり稼働してきたが、ある日突然、液晶の不具合やセーフモードでしか起動しない状態に。やがて完全に立ち上がらなくなった。
「このPCが動かないと、現象の観察ができません。
ただ『打つだけ』になってしまい、実験としての意味を失ってしまうんです。」
予備の高速度カメラはあったが、同時稼働ができないため、実験の制約は大きかった。
特に9月には共同利用実験が控えており、修理が間に合わなければ研究計画全体に支障が出る瀬戸際だった。
メーカー対応不能の中で見つけた一筋の光
・「もう直らない」古い装置に、光明を見出す
メーカーにも相談したが、補償期間外かつ特殊仕様のため、対応は困難と判断された。
そこで担当者がネット検索で見つけたのが、日本ピーシーエキスパートだった。
修理提案時には、故障箇所の写真や現状レポートが詳細にまとめられていた。
「資料が非常にわかりやすくて、どこが悪くて、どんな対応をするのかが明確でした。
国立大学という特性上、予算確保には時間を要したものの、同社は柔軟に対応。
納品後も安定して動作しており、「特殊なPCが無事に復活したのは本当にありがたかった」と語る。
・延命の効果は2000万円以上。1/40のコストで研究継続
仮に修理ができなければ、新規導入に2,000万円以上の費用が発生するところだった。
延命により、そのコストを40分の1以下に抑えられた計算になる。
「同じ機器を新しく買うのはもう不可能ですし、更新すれば研究テーマの予算を取り直す必要も出てきます。
今回の修理で大きな損害を防げたのは本当に助かりました。」
共同利用実験を行う他大学や研究者からも高い評価を得ており、修理後の実験データは来年度以降の研究計画にも反映される予定だ。
蘇った装置と未来への信頼
・技術への信頼と、今後の期待
「治らないかもしれないと思っていたPCが復活したときは、さすがプロだと思いました。」
担当者は、PC延命を“単なる修理”ではなく、「装置を動かし続けるための支援」として実感している。
施設特有の粉塵環境に合わせ、今後はホコリ対策などの保守相談も検討中だという。
「特殊な制御PCや古い装置でも、御社なら対応してもらえると安心して紹介できます。
日本のものづくりや研究インフラを支える重要な役割を担っていると思います。」
最後に、同社への評価を尋ねると、「100点」と即答。
「現状復帰できたことがすべて。期待以上の対応でした」と笑顔を見せた。
爆薬実験という極めて特殊な分野でも日本ピーシーエキスパートの修理技術は今日も“見えない安全”を支え続けている。
N森林組合様[社名非公開]
【業種】林業、製造業 等
■課題
・約15年前に導入したPCが画面真っ黒や起動不可のトラブルが頻発
・専用ソフトの入れ替えが困難な状況
・業務停止リスクを抱えつつ、メーカー保守切れでサポートも受けられない状態だった
■導入
・日本ピーシーエキスパートに相談し、「現行環境を維持したままPCを延命」する提案を採用
・データを安全に移行できる方法を協議
・延命措置として、ハードウェア換装やOS環境の複製を行い、既存ソフトの継続利用を実現
■結果
・トラブルが解消され、安定稼働を維持
・業務の中断リスクがなくなった
・今後も同様の延命対応を継続検討するなど、長期的な運用体制を確立
森林の保全と木材の有効活用を担う森林組合では、現場業務を支える1台のパソコンが突如起動しなくなった。
そこには、森林所有者や管理状況を記録した重要なデータが格納されており、このままでは山林整備の計画そのものが立てられない危機に直面したという。
メーカーや地元業者にも修理を断られ、打つ手がない中で見つけたのが、日本ピーシーエキスパートによる「延命対応」だった。
目次
・森を守る“データ”という資産
・動かなくなったPCがもたらした危機
・日本ピーシーエキスパートの延命対応
・データ延命がつなぐ未来
森を守る“データ”という資産
◾︎森林を守る使命と日々の業務
森林の育成・管理を担う同組合は、苗木の植栽や間伐、木材販売など、地域の森林資源を守るための幅広い業務を行っている。
森林組合は民有林を中心に活動しており、国有林を管轄する「森林管理所」とは異なる立場から、地域の森林環境保全を支える重要な存在だ。
業務の中では、森林所有者や山林の状態を正確に把握するためのデータ管理が欠かせない。
「設備といっても、うちは機械よりもデータが命。森林所有者や山林情報が入っているパソコンこそが、一番の“設備”なんです」と担当者は語る。
動かなくなったPCがもたらした危機
◾︎10年使い続けたPCが突然起動不能に
そんな中、長年使用していた業務用PCが突如起動しなくなった。
電源ボタンを押しても反応せず、ハードディスクの劣化も進行していたという。
そのパソコンには、森林所有者の情報や管理記録が多数保存されており、業務の根幹を支える存在だった。
「誰がどの山を所有しているか分からない。森林整備の計画も立てられない状態になってしまったんです」
データがなければ、森林の現況把握もできず、所有者の特定に時間と費用がかかってしまう。
日本ピーシーエキスパートの延命対応
◾︎「諦められない」データを救うために
最初に相談したのはメーカーと地元のPC修理店だったが、「古すぎて修理不可」との回答。
「どこも無理だと言われ、正直、もうダメかと思いました」と担当者。
それでも諦めきれず、“パソコン 修理 延命”などのキーワードでネット検索した結果、日本ピーシーエキスパートの存在を知ったという。
「大手メーカーの実績も紹介されていて、信頼できると感じました。費用もホームページに明記されていて安心感がありましたね」
複数のプランが提示され、同組合が選んだのは「中間グレード」の延命プラン。
「今後10年、15年使えれば十分。費用対効果も高いと思いました」と語る。
◾︎現場対応と“諦めない”姿勢
実際の修理では、日本ピーシーエキスパートの担当者が現地まで足を運び、細やかな対応を行った。
一度は起動したものの、森林簿の個人情報部分が開けないというトラブルも発生。
「普通なら“機械は直したのでこれ以上は無理です”で終わるところを、最後まで諦めずに対応してくれた。動くようになった瞬間は本当にほっとしました」と担当者は語る。
結果的に、失われかけたデータはすべて復旧。およそ1,000万円規模の損害を未然に防ぐことができた。
「費用を考えても十分に見合う結果。むしろ安いくらいでした」と満足の表情を見せる。
データ延命が繋ぐ未来
◾︎業務の継続と地域への波及効果
今回の延命対応によって、同組合はこれまで通りの森林管理業務を続けられるようになった。
さらに、この事例は県内の他の森林組合にも波及している。
「同じようなトラブルが他の組合でも起きています。連合会にも『こういう会社にお願いすれば直せる』と紹介したいと思っています」とのこと。
諦めるしかないと思われていた“動かないパソコン”が、日本ピーシーエキスパートの技術で再び息を吹き返したことで、他の組合にも希望を与える結果となった。
◾︎今後の展望とメッセージ
今回の経験を通じ、同組合ではPCやデータの管理体制についても意識が変わったという。
「同じようなことが起きたら、早めに相談したい。今後もアドバイスをいただけるとありがたいです」
日本ピーシーエキスパートの対応を「120点」と評価し、今後も継続的な関係を望む声も上がっている。
「親身に相談に乗ってくれて、千葉から現地まで来てくれたことも本当にありがたかった」と語る担当者。
最後に、日本ピーシーエキスパートへの期待をこう締めくくった。
「パソコンって、いつ壊れるか分からない。街の修理店では中のデータまでは対応できません。今回をきっかけに、こうした“中身を守る延命事業”をぜひ続けてほしい。困っている組合があれば、私たちからも紹介したいと思っています。」
MHIハセック様
【業種】動力電動装置製造業
【事業内容】減速機・歯車の設計・製作の設計・製作等
【創業】明治44年6月1日
【従業員数】約80名
■ 課題
・超特殊な検査側的用の制御PCが25年以上稼働し、ついに起動不能に。
・検査機能が止まれば特殊歯車の生産も全停止し、納期や信頼に直結する重大リスク。
・メーカーやPCベンダーに相談しても「対応不可」「買い替えしかない」と断られた。
■ 導入
・ネット検索から日本ピーシーエキスパートの延命サービスにたどり着く。
・過去依頼時の信頼感と明確な見積もりが決め手に。
・リスク説明も含めて納得の上で依頼。
■ 結果
・約1カ月でPC復旧、検査機能を再稼働できた。
・数カ月の時間短縮と、数千万単位の損害回避。
・「費用対効果は非常に高い」と評価、延命サービスへの期待感が高まった。
産業を支える現場で、日々欠かせないのが減速機や歯車装置といった動力伝達装置です。
今回お話を伺った MHIハセック 様はこうした動力伝達装置の設計・製造を担い、長年にわたって高い技術力で産業を支えてきた企業です。そんな同社の現場では、ある日、25年以上稼働してきた検査設備用PCが突如停止するというトラブルに直面しました。もし検査ができなければ製造ラインも止まり、お客様への納品に影響する事態に。今回はその危機をどのように乗り越えたのかを伺いました。
目次
・替えが利かない超特殊検査装置 の故障
・日本ピーシーエキスパートとの出会いと選択
・延命により数千万円の損失の回避
・延命で守られた設備と新たな課題
替えが利かない超特殊検査装置の故障
◾︎設備安定稼働の重要性
歯車装置の加工・検査には高度な精度が求められます。同社が特に注力するのは、特殊形状の歯車。
これらは協力会社に外注することが難しく、自社設備が一度止まれば検査も生産も停止せざるを得ません。また、非常に特殊な計測装置のため最新の装置に切り替えることが不可能です。
このため故障した場合はお客様に納品できず、信頼に直結するため「設備の安定化は死活問題」だといいます。
◾︎25年以上使われた検査用PC
そんな同社を支えてきたのが、歯車の伝達誤差や性能を測定する検査機器。
この装置は、同じ機能を持った検査装置はどこも生産しておらず、買い替えもできないため、操作をするPCを含め、なんと25年以上も現役で稼働していました。
しかしある日、PCが起動不能に。検査機器が全停止し、生産ラインに重大な影響を与えました。
「修理しようにも部品は入手できない。メーカーに相談しても“買い替えしかない”と言われ、どうしたものかと頭を抱えました」と担当者は振り返ります。
日本ピーシーエキスパートとの出会いと選択
◾︎ネット検索で出会った延命サービス
最初は製造元やPCメーカーに問い合わせたものの、「替えの部品がないため対応不可」と断られるばかり。
そんな中で検索した「PC修理」のキーワードから見つけたのが、日本ピーシーエキスパートの延命サービスでした。
過去にも一度依頼した経験があり、その際の迅速かつ的確な対応が印象に残っていたことから、再び相談を決断。
担当者は「当時は普通のPC修理屋だと思っていましたが、今回は“設備延命業者”として進化していると感じました」と評価します。
延命により数千万円の損失の回避
◾︎費用への印象と決断
提示された見積もりは「最初は高いと感じたが、内容を見れば納得できました。項目ごとに明確で、複数プランから選べるのも良かったです」と話します。
特に「延命のためのオーバーホールが新たな故障につながることもある」というリスクまで正直に説明された点に信頼を置き、コストとリスクを天秤にかけた上で延命を選択しました。
◾︎作業中の安心感と成果
修理の進捗は随時報告され、安心感につながったといいます。結果、約1カ月で復旧。もし更新を選んでいたら、設備導入に数カ月かかり、納期延長や損害賠償のリスクが発生。
被害額は「1000万円単位もあり得た」と担当者は推定します。
実際にかかった修理費用と比べると「費用対効果は非常に高い」と実感。
評価は「90点」としつつも、「費用がやや上がった分を差し引いた」と率直な感想もいただきました。
延命で守られた設備と新たな課題
◾︎今後への期待
今回の延命で大きな安心を得た一方、「基板が壊れたら次はない」という現実も意識するようになったとのこと。
検査データのデジタル化など新たなニーズも浮かび上がり、担当者からは「今後は新しいPC環境への移行提案なども期待したい」との声がありました。
◾︎最後に
インタビューの締めくくりに「古いパソコンを長持ちさせる取り組みを、ぜひ頑張ってほしい」とエールをいただきました。
産業を支える装置を守ることは、日本のものづくり全体を支えることに直結します。
今回の事例は、単なるPC修理ではなく「設備の延命」という視点の重要性を改めて示しているといえるでしょう。
山形県食糧様
【業種】食糧品製造業
【事業内容】業務用主食米、原材料用米殻の搗精、販売等
【創業】1969年4月
【従業員数】27人
課題
・長年稼働してきた約20台の精米ライン用PCが、起動不可や画面が映らない状態に。
・FAシステム全体が止まれば精米業務そのものが停止し、数千万円規模の損害リスク。
・メーカー提案は「システム一式更新」しかなく、費用が数千万円、導入期間中は生産停止。
導入
・日本ピーシーエキスパートが現場を確認し、複数の延命プランを提示。
・プランを比較検討し、コスト・リスクを明確に説明。
・最終的に、古いPC環境をソフト上で再現する「仮想化」を導入。
結果
・システム更新に比べて費用は半分以下に、生産停止リスクも回避
・起動不安や突発停止のストレスがなくなり、現場の安心感が向上
・予備機も確保され、今後のトラブルにも迅速対応可能に
山形県で主食用米の精米・販売を中心に、小麦や酒米、飼料・肥料まで幅広く取り扱う山形県食糧株式会社。同社の精米工場は約20台の産業用PCによって製造ライン全体が制御されているが、ある日ついに起動しないトラブルが発生。生産が完全に止まるかもしれない危機に直面した。――そんな危機に直面した同社を救ったのが、日本ピーシーエキスパートの「延命・修理サービス」だった。
目次
・精米ラインを支えるシステムトラブル
・日本ピーシーエキスパートとの出会い
・仮想化で実現した安定稼働とコスト削減
・未来を見据えた延命・更新への期待
精米ラインを支えるシステムトラブル
◾︎突如止まった精米ライン ― FAシステムの危機
山形県で米の精米・販売を行う山形県食糧株式会社。同社は主食用米に加え、小麦、酒米配合、飼料肥料の販売など幅広く事業を展開している。これらの業務はすべて、FA(Factory Automation)システムによって一括管理されており、精米ライン全体の稼働に直結している。
しかしその中枢を担うPC群がある日突然、約20台のPCで「起動しない」「画面が真っ黒のまま」という深刻なトラブルが発生。特に休日前のシャットダウン後に起動しなくなるケースが多く、精米業務そのものが止まる危険性に直面した。
◾︎FAシステム更新か、延命か
当初、FAシステムを導入した会社に相談したところ、提案されたのはシステム一式の新規更新。だがその場合、費用は数千万円単位、しかも導入までに時間を要し、その間は精米ができなくなる。生産の停止は甚大な損害をもたらすため、現実的な選択肢とは言えなかった。
「検索でたどり着いたのが日本ピーシーエキスパートさんでした。最初は正直、どこまでできるのか半信半疑でしたが…」(担当者)
日本ピーシーエキスパートとの出会い
◾︎現場確認から複数プランの提示へ
相談を受けた日本ピーシーエキスパートは、社長自ら現場を視察。単に「治す、治さない」の二択ではなく、複数の見積もりと延命プランを提示した。
例えば、使用していたPCをそのまま延命させる方法、PCを入れ替える方法、そして仮想化による代替運用。コストやリスク、運用イメージを丁寧に比較説明し、担当者と一緒に最適解を検討する進め方が高く評価された。
「こちらの質問にもすぐ反応してくれました。スピード感があり、製造現場の社員にも信頼感が生まれました」
◾︎技術とスピード感への評価
担当者が最も強調したのは「対応スピードの速さ」だ。
「とにかく反応が早い。パソコンが壊れてもすぐに対応できるよう予備を準備してくれたのは大きな安心材料でした。生産が止まるリスクを考えれば、これは非常に心強いです」
仮想化で実現した安定稼働とコスト削減
◾︎最終選択は「仮想化」
検討の末、導入を決めたのは仮想化による延命策だった。
仮想化は、使用していたPC環境をそのままソフトウェア上で再現する技術で、現行システムを変えることなく稼働できるのが特長だ。
「最初は仮想化という言葉自体がイメージしにくかったのですが、説明がわかりやすく、基本的な作業は今までと変わらないと理解できました。導入後も大きなトラブルはなく、分からないことがあればすぐに電話や遠隔で対応してくれたので安心できました」
◾︎コストとリスクを抑えた効果
もしFAシステムを丸ごと入れ替えていたら、費用は今回の仮想化の倍近く、さらに導入期間中は製造が停止し、多大な損失につながる恐れがあった。
「投資に対して十分リターンがありました。ラインが止まって作業員が待機する無駄もなくなり、精神的なストレスも大きく減りました。休日前にPCを落とすときも、以前は『立ち上がらなかったらどうしよう』と不安でしたが、今はその心配がなくなりました」
未来を見据えた延命・更新への期待
◾︎今後への期待
古い機械を使い続ける以上、パーツ供給の停止は避けられず、更新や延命の判断は今後も迫られる。その際に頼れる存在として、日本ピーシーエキスパートへの期待は大きい。
「説明がわかりやすく、繰り返し丁寧に対応していただいたので不安が解消されました。これからも技術とスピード感で支えていただきたいですね」
今後も日本ピーシーエキスパートは、産業用PCの延命を通じて、製造業の現場を支えていきます。技術の進化とともに失われゆく「古いけれど必要なもの」を守るために――。その存在価値は、今後ますます高まっていきそうです。
お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
MOLZA株式会社様
【業種】製紙メーカー
【事業内容】機械抄和紙の製造・販売
【創業】1956年9月
【従業員数】90名
◾︎課題
・出荷業務で使用していたシステム用PCが長期連休明けに突然故障。
・システムが使えなくなり、商品が出荷できない状態に。
・メーカーには保守切れで修理不可、システム更新には約5ヶ月かかるとの回答。
◾︎導入
・「Windows Server搭載の古いPC」でも修理対応の実績のある日本ピーシーエキスパートに依頼。
・複数のプラン提案と見積もりが分かりやすく、最適なプランを選択できた。
・修理中に発生した不具合にも柔軟に対応。メーカーとの橋渡しや安全装置の解除まで支援を受けた。
◾︎結果
・出荷システムの早期復旧により、通常業務を即日再開。業務停止による大きな損失を回避。
・修理費用は高額ではあったが、損失回避と比較して十分に費用対効果を実感。
・延命対応を通じて、今後は予備機の整備や保守体制の見直しなど、業務継続の重要性について社内意識が高まった。
MOLZA株式会社は、岐阜県に本社を構える製紙メーカーで、家庭紙や特殊紙など多様な製品を製造しています。製品出荷前の検査工程では専用のPCシステムが重要な役割を担っています。
ある日、その検査用PCが突如起動しなくなり、出荷業務が完全に停止するという危機的状況が発生しました。すでにメーカー保守も終了しており、修理は不可能と判断されていました。その修理延命に日本ピーシーエキスパートが大きな役割を果たしました。
目次
・MOLZA株式会社の製紙事業
・10年以上稼働したPCが突如停止 老朽化が引き金に
・延命という最適解を提案 日本ピーシーエキスパートの対応力
・更新ではなく延命という選択が生んだ安心と信頼
MOLZA岐阜の製紙事業とシステムトラブルの概要
◾︎MOLZAの事業概要と重要な出荷システム
岐阜県を拠点に製紙メーカーとして事業を展開するMOLZA(モルザ)。同社は製紙の製造・加工・販売を主軸に、印刷関連、食品関連、家電、放送関連と幅広い分野で製品を提供しています。
日々の業務において、設備や装置の安定稼働は事業の生命線であり、なかでも出荷業務の管理を担うPCシステムは欠かせません。このシステムが故障してしまうと、商品をお客様に届けられず、信頼の損失や大きな損害につながるため、その重要性は計り知れません。
「弊社にとって出荷業務PCはまさに生命線。これが止まると、納期遅延やお客様への信頼損失に直結します」
10年以上稼働したPCが突如停止 老朽化が引き金に
◾︎突然のPC故障で業務が止まった危機
長期連休明け、出荷システムを稼働させようとしたところ、PCが動かなくなるトラブルが発生しました。連休中にシステム移行を試みるも、起動できず、その日の受注受付はなんとかできたものの、当日出荷業務は手作業へと切り替わりました。
倉庫には数千点の商品が保管されており、通常はPCからアイテムを指定すると効率的にピックアップできますが、故障により手動で探さなければならなくなったのです。
「一つの商品を探すだけでも2時間かかることもあり、1日20〜30アイテムの注文があれば納期に間に合わない。通常なら一人で済む作業が、2〜3人がかりで行う状況でした。」
この混乱により出荷作業全体が大幅に遅延し、業務に深刻な影響が出ました。
◾︎伝統的なメーカーの苦悩と対応の限界
当初、メーカーの保守サービスへ問い合わせたものの、保守契約は切れており修理は不可能で、最新のシステム更新を提案されるだけ。5か月も待たされる見込みでした。
古いOSやサーバー環境のため、一般のPC修理店でも対応が難しく、途方に暮れる中でインターネットで見つけたのが日本ピーシーエキスパートでした。
「千葉の知らない会社にパソコンを送る不安はありましたが、実績をホームページで確認し、連絡を取る決断をしました。」
延命という最適解を提案 日本ピーシーエキスパートの対応力
◾︎日本ピーシーエキスパートとの出会いと決断
問い合わせ後、迅速かつ丁寧な対応で見積もりや提案を受けました。複数のプランが提示され、費用対効果やメリットを考慮し最適なプランを選択。
「費用は決して安くなかったが、緊急対応で必要な投資と判断。提案内容も分かりやすく、選択肢があったことも安心材料でした。」
◾︎修理・延命作業の様子とトラブル対応
作業中には一部トラブルも発生しましたが、メーカー担当者とも連携しながら迅速に解決。ハードウェアの安全装置が作動していたことが原因と判明し、的確な対応に感謝しています。
「知識のない私たちに対しても丁寧に説明してくれて、安心してお任せできました。」
もし延命対応ができなかった場合、業務停止による損害は計り知れず、延命費用はそれに比べれば十分価値のあるものでした。社内でも議論はあったものの、最終的には決断して正解だったと振り返ります。
「費用は高額だったが、出荷停止による損失を考えれば決して無駄ではない。今回の経験から、早めの更新や予備機の準備の重要性も痛感しました。」
更新ではなく延命という選択が生んだ安心と信頼
◾︎今後の保守体制と期待すること
今後も部品の確保や予備機の準備など、トラブルを未然に防ぐ体制強化を望んでいます。
「壊れない保証はないので、いかに早く復旧できるかが重要。日本ピーシーエキスパートさんには引き続きサポートを期待しています。」
◾︎日本ピーシーエキスパートへの信頼と応援メッセージ
最後に担当者は、日本ピーシーエキスパートの対応を100点満点で評価し、「危機を救ってくれた信頼できるパートナー」として今後も協力をお願いしたいと語りました。
「同じような課題を抱える企業にはぜひ紹介したい。延命事業は日本のものづくりを支える大切な仕事です。これからも頑張ってほしい。」
高エネルギー加速器研究機構様
【業種】研究機構
【研究内容】高エネルギー加速器を用いた実験的研究や、理論的研究の推進
【創業】昭和29年
【従業員数】約1100名
◾︎課題
・25年前の監視用パソコンが老朽化し、温度監視などに支障が出始めた。
・PCの不具合が加速器全体の停止につながる重大リスクとなっていた。
・他の業者では修理が困難・不可と断られ、打つ手が限られていた。
◾︎導入
・紹介により日本ピーシーエキスパートに相談。
・修理だけでなく「延命策+今後の備え」の提案を受けた。
・選択肢を提示され、コスト・リスクを踏まえた判断が可能だった。
◾︎結果
・重要機器の停止を回避し、研究継続に貢献できた。
・組織内で“装置の予備と保守”への意識が高まった。
・単なるPC修理でなく、装置と現場全体の価値を守る対応に満足。
最先端の科学技術を駆使し、宇宙や物質の根源を探求する「高エネルギー加速器研究機構(KEK)」。その使命を果たすためには、加速器装置の安定稼働が欠かせない。だが、その根幹を支える装置の一部に、25年以上稼働し続けた“古参”のパソコンがあった。
その老朽化に伴い、研究機関の活動継続が危機に瀕した──。
今回は、KEKが日本ピーシーエキスパートに延命修理を依頼した背景と、その対応への評価について詳しく話を伺った。
目次
・ 研究現場を支える装置とそのリスク
・25年選手のPCの異変と危機感
・日本ピーシーエキスパートとの出会いと信頼の構築
・動かし続けるという選択
研究現場を支える装置とそのリスク
◾︎高エネルギー加速器研究機構の使命とは
KEKでは、陽電子や電子を超高速で加速・衝突させることで、宇宙や物質の成り立ちを探る基礎科学研究を行っている。衝突実験によって得られるデータは、宇宙の起源、生命の根源に迫る手がかりとなる。
「私たちの装置は、直径4kmにも及ぶ加速器で構成されています。加速された粒子が衝突する際に生じる膨大なデータを解析することで、物質の構造や宇宙の謎を紐解いていくのです」
その最先端の研究を支えていたのが、1999年製の監視用パソコンだった。
25年選手のPCの異変と危機感
◾︎トラブルの発端──25年稼働し続けた監視用PCの異常
今回問題となったのは、冷却水の温度をモニタリングするためのパソコンだった。加速器の稼働時には膨大な熱が発生するため、わずか0.5℃の温度変化でも影響は甚大だという。
「冷却装置の温度監視ができなくなると、加速器の運転がストップしてしまう。実験が中断すれば、国内外から集まった研究者の時間と予算がすべて無駄になる可能性がありました」
25年間、ほぼ無停止で稼働していたこのPCは、ついにデータ遅延や出力異常といった不具合を起こし、対応が急務となった。
◾︎パソコン1台がもたらす、施設全体への影響
対象となったパソコンは、専用の制御基盤やセンサー機器と接続され、装置全体の心臓部ともいえる役割を担っていた。異常が起きた際、即座に代替できる仕組みはなかった。
「これが動かなければ加速器は止まり、加速器が止まれば我々の存在意義さえ揺らぎます。パソコン1台ですが、その価値は何十億円分の研究費にも匹敵するんです」
実際、停止すれば50億円以上の研究予算や実験計画に影響が出る可能性もあったという。
日本ピーシーエキスパートとの出会いと信頼の構築
◾︎他社では断られた修理、決め手となった提案内容
複数の業者に修理を依頼したが、いずれも「責任は持てない」「部品がない」といった理由で断られた。そんな中、紹介により日本ピーシーエキスパートに相談したという。
「御社だけが『可能性はあります』と前向きに取り組んでくれた。しかも、その場しのぎではなく“次の段階”まで提案してくれたのが印象的でした」
修理方針には複数の選択肢が提示され、リスクとコストのバランスを自ら選べる点にも信頼を寄せた。
◾︎延命対応を経て、同機構内では運用に対する意識も変化したという。
「正直、古いパソコンは“もう無理だ”と諦めていました。今回の経験で、諦める前に専門家に相談することで未来が開けると実感しました」
さらには、次に備える予備機の準備や運用体制の強化にも取り組むようになった。延命修理が単なる“延命”で終わらず、組織としての“備え”を生むきっかけになったのだ。
動かし続けるという選択
◾︎延命対応の本質──「PC修理」ではなく「装置を守る」こと
「単なるパソコンの修理ではなく、“装置を稼働させ続ける”という目的を共有してくれたのが大きい」と語る担当者。その対応力と先を見据えた提案に、高い評価が寄せられた。
「点数で言えば100点以上。終わりではなく“次”を考えた対応力、あれがなければ再発のリスクも読めなかった」
修理=終わりではなく、装置の命をつなぐための「スタート」だという考え方に、深く共感していただけた。
◾︎日本のものづくりを支える存在として
「私たちのように、古くても大切な装置を持つ現場は日本中にあるはず。諦めずに相談できる相手がいることで、装置も現場も延命できる」
KEKのような世界最先端の研究機関でも、延命対応は極めて重要な経営判断のひとつとなっている。
最後にこんなメッセージをいただいた。
「大企業が手を出さない領域でも、御社のような専門性のある会社が存在することで、日本の研究も、ものづくりも支えられていると思います。今後もぜひ、この活動を続けてほしいですね」
東洋FPP 株式会社様
【業種】印刷業
【事業内容】グラビア印刷用シリンダーおよび関連器具の製造・販売 等
【創業】1976年10月1日
【従業員】114名
■ 導入
・約25年使用していた制御用PCが突然故障し、生産の一部がストップ。
・新しい設備への更新が難しい状況の中、PC延命の選択肢を検討。
■ 課題
・故障したPCは特殊仕様で、メーカーからは「保守終了・修理不可」と通告
・同じ設備が他にないため、代替やバックアップが効かず、生産が滞るリスク
・更新には高額なコストと長期の納期が必要で、現実的な選択肢にならなかった。
■ 結果
・日本ピーシーエキスパートによる延命対応で、装置の稼働を維持することに成功。
・大規模な投資や長期停止を回避でき、業務の継続性が確保された。
・現場との丁寧なコミュニケーションや柔軟な対応に高い信頼を得た。
埼玉県川口市に本社を構える東洋FPPは、グラビア印刷に欠かせない「シリンダー(版胴)」を生産する専門企業だ。印刷用パッケージを製造する工程において、中核的な役割を担っている。
「弊社の業務は、印刷パッケージの元となる“版”をつくる工程に密接に関わっています。生産設備が1台止まるだけで全体のスケジュールに影響が出ますから、設備の安定稼働は会社の命綱です」と語るのは、現場を熟知する担当者の
目次
・設備停止は会社の危機
・メーカーが見放したPC、解決策は?
・技術力だけではない、現場を動かす力
・設備を動かし続けるという本質
設備停止は会社の危機
◾︎老朽化した制御PCの突然の故障
今回の相談のきっかけは、同社の主要設備の一つであるグラビア制覇設備を制御するパソコンの故障だった。そのパソコンは、なんと約25年間使用されてきたという。
「急に電源が入らなくなってしまって。精査の工程が止まり、繁忙期だったこともあり、業務全体に支障が出ました。残っている他の機械をフル稼働させ、人海戦術でなんとかしのいでいたんです」
しかし、設備の特性上、代替機をすぐに導入できるわけでもなく、増産が必要な時期に大きな課題となっていた。
メーカーが見放したPC、解決策は?
◾︎代替不能な装置と延命への道
対象の制御PCは減価償却を終えており、固定資産税だけがかかる状態だったが、それでも「動いている限りは使い続けたい」という思いがあった。
「更新は考えていたんですが、更新が追いついていなかったんです。メーカーにも相談しましたが、すでに保守対応終了、部品の供給停止という回答で、修理できないと突き返されてしまいました」
そんな中、社員がネット検索でいくつかの選択肢を比較。対応内容や実績、そして“直接来社してくれる”という安心感から、日本ピーシーエキスパートに相談を決めた。
◾︎メーカーが断った修理、辿り着いた「選択肢」
初回の問い合わせ時には、費用感に驚かれたという。
「正直、高いなと思いました。でも話を聞く中で、『このPCは既製品ではない』『代替が難しい』という状況を理解していって、納得できました。選べるプランをいくつか提示いただいて、説明も丁寧でしたね」
最終的には、費用と効果のバランスを見極めて延命対応を決定。現地対応も含め、稼働に必要なサポートが継続的に行われた。
「1回設置しても動作がうまくいかないときもありました。でも、何度も相談に乗ってもらって、最終的に設備がしっかり動くようになって、本当に助かりました」
技術力だけではない、現場を動かす力
◾︎延命対応で得られた効果と今後への期待
仮に更新していた場合、新しい設備の導入から稼働までには半年近い時間と数千万円単位のコストがかかっていた可能性もあったという。しかも、新機種導入には操作習熟やデータの整合性確保といった新たな負担も生じる。
「互換性があっても、微妙な“癖”の違いで印刷精度に影響が出る。現場にとってはその対応も大変ですからね」
◾︎設備全体を見据えた延命対応の価値
今回の対応により、装置全体の稼働が維持され、大規模な投資や業務停止を回避できた点は大きな成果だ。
「正直、PCが直っただけでは設備は動かない。そこまで理解して対応していただけた点がありがたかった。技術のことは詳しくないけど、対応の丁寧さや人柄に信頼感が持てました」
今後は、装置や周辺機器の予防保守も視野に入れているという。
設備を動かし続けるという本質
◾︎日本のものづくりを支える立場として
S氏は、日本の製造業を支える当社の役割に期待を寄せる。
「日本のものづくりは縮小傾向にあるかもしれませんが、現場にはまだ多くの課題があります。古い設備をなんとか使い続けたいという企業はたくさんあります。そういう現場の“最後の砦”として、これからも頼れる存在でいてください」
「紹介したくないって思うくらい(笑)、本当に忙しくなりそうですけど。困っている企業があれば、ぜひ紹介したいと思いますよ」
株式会社 東京サニックス様
【業種】製造業
【事業内容】パイプ加工・配管加工
【創業】昭和22年 4月23日
【従業員数】約1800人
■ 課題
・パイプ加工機を制御する旧型PCが経年劣化し、突発的な故障リスクが高まっていた。
・機械本体は問題なく稼働しているのに、PCトラブルが生産停止の原因になる恐れがあった。
・専用ソフトや制御用インターフェースが古く、新規PCへの移行が困難だった。
■ 導入
・旧PCの完全クローンを作成し、ハード故障に備えたバックアップ体制を構築。
・専用ソフトやI/O機器の動作検証を行い、新しいハード上で問題なく動作することを確認。
・システム全体を現状維持しつつ、安定性・信頼性を強化したPCに置き換え。
■ 結果
・突発的なPC故障による生産停止リスクを回避できた。
・制御ソフトや設備の使い勝手を変えることなく、現場のオペレーションを維持。
・コストを抑えつつ、延命・予備機確保による安心感が向上した。
埼玉県さいたま市に本社を構える東京サニックス株式会社様は、建設機械や船舶向けの配管製造を行うパイプ加工の専門メーカーです。今回、NCパイプベンダーの制御PCの不具合に直面し、日本ピーシーエキスパートへ延命修理をご依頼いただきました。
目次
・老朽化する制御PCが抱えるリスクとは
・延命対応という選択肢が生まれた理由
・丸ごとクローンで生まれ変わった制御環境
・生産を止めない安心感と、次世代への備え
老朽化する制御PCが抱えるリスクとは
◾︎昭和創業の老舗が抱える「設備延命」の現実
東京サニックス様は1947年に商社として創業。その後、自社製造体制を整え、現在では船舶向けの特殊パイプなど、少量多品種に対応する加工を担っています。
今回修理対象となったNCパイプベンダーの制御PCは、2000年頃に導入された設備に搭載されたもので、2012年に取引先企業から設備一式を譲り受けて以降、約12年間、現場を支えてきました。
「調子は良くなかったものの、なんとか動いていた。通信エラーが起きるまでは、だましだまし使っていたんです」と語るご担当者様。
◾︎突如の停止と高額な更新費用──立ちはだかる設備更新の壁
ところが、制御PCと設備本体の通信が突如として途絶え、設備の稼働が完全に停止。メーカーにも相談されましたが、「部品の供給が終了しており、修理は困難」との回答。
加えて、設備一式の更新費用は1,500万円以上、新設備導入となると6,000万〜1億円にのぼる試算となり、抜本的な入れ替えは現実的ではない状況に追い込まれていました。
延命対応という選択肢が生まれた理由
◾︎日本ピーシーエキスパートとの出会い
「更新ではなく、延命ができないか?」
そう模索する中で、インターネット検索により当社・日本ピーシーエキスパートを発見。通常のPC修理ではなく、「産業用制御PCの再生・延命」という独自の技術と実績に着目されました。
◾︎選ばれたのは「ミラーリングによる延命」策
「既存のプログラムをそのまま活かし、内部だけを刷新してオーバーホールしてもらえる。これは大きなメリットでした」とのご評価。現場のプログラムや制御ソフトを保持したままの“ミラーリング修理”により、再学習・再設定の手間を一切かけることなく、旧設備の延命に成功しました。
また、修理PCの発送に際しても、「専用の梱包ケース」のご案内を行うなど、重要資産の輸送に関する安心感も提供できたことが評価されました。
丸ごとクローンで生まれ変わった制御環境
◾︎修理後、立ち上がり時間が大幅短縮
修理を終えた制御PCは、現在問題なく稼働中。
「立ち上がりも速くなりました。以前は古いHDDだったためアクセスも遅かった。今はそのストレスもなく、しっかり動作しています」とご担当者様。
さらに、「もし延命できなければ、他社への加工外注や建物ごとの設備更新が必要になり、現場の生産性は大きく損なわれていた」と言います。
その金額は億単位にもなっていたそう。
「今回の修理費用は、設備更新費の5分の1以下。しかも固定資産扱いにならず、修繕費として処理できた点も大きかった」と、コスト面・会計面の双方から高い評価をいただきました。
生産を止めない安心感と、次世代への備え
◾︎「単なる修理」ではない。コンサルティング型サポート
ご担当者様は最後にこう語ってくださいました。
「パソコンの延命ではありましたが、本質的には設備の維持が目的。その意味で、御社は“修理屋”ではなく“設備保守コンサルタント”だと感じました。今後も産業機械とITの狭間をつなぐ存在として期待しています」

ユアサ・フナショク株式会社様
【業種】総合食品商社
【事業内容】食品・食材の卸売、ビジネスホテルの経営、不動産の賃貸
【創業】1937年(昭和12年)1月18日
【従業員数】225名

課題
・精米工場の15年以上稼働していた制御用PCが、12月以降に頻繁にフリーズして工場停止の危機
・メーカーサポート終了、他業者も「修理不可」「部品調達不能」と対応を断念
・停止が長引けば数千万円規模の損失が発生する恐れ
導入
・数々の実績を持つ「日本ピーシーエキスパート」に修理を依頼
・安定稼働を狙い、既存環境を新ハードへコピー&延命するプラン及び、予備機制作を選択
・海外ネットワークを活用して国内調達不能な部品を入手・交換
成果
・工場ラインは停止せず稼働継続を実現 設備更新までの1~2年の猶予を確保
・数千万円規模の損失を回避し、コスト・時間を大幅削減
・予備機制作も行い、故障前より圧倒的安定稼働を実現
千葉県で食品卸売業を営むユアサ・フナショク株式会社様。同社の精米工場では、長年にわたり3台の産業用パソコンで製造ライン全体を管理・制御してきた。しかし、その「要」となるPCがついに限界を迎え、工場全体の稼働停止という危機に直面することに。そんな窮地を救ったのが、日本ピーシーエキスパートの「延命・修理サービス」だった。
目次
・制御用PCの停止による業務への影響
・PCの延命・修理を依頼した理由
・日本ピーシーエキスパートに依頼するメリット
・日本ピーシーエキスパートに対する期待
制御用PCの停止による業務への影響
◾︎15年以上酷使された”司令塔”
「このパソコンが止まったら工場は動きません。精米、包装、重量管理、帳票出力…すべての工程が一台に集約されていたんです」と語る担当者。
使用されていたのはWindows 7を搭載した産業用PC。導入から15年以上が経過しており、すでにメーカーのサポートは終了。他業者に相談しても「修理不可」「交換しかない」と断られ続けたという。
そんな中で見つけたのが、日本ピーシーエキスパートだった。

◾︎止まったら終わりの恐怖と緊急対応
「12月に2度フリーズが発生して、もう電源の入れ直し以外に回復手段がないと言われたときは、正直、血の気が引きました」
停止すれば、工場ラインはすべてストップ。代替生産を外部に依頼すれば、納期もコストも大幅に跳ね上がる。最悪、数千万円規模の損失が出る可能性もあったという。
ネットで「Windows 7 修理」「産業用PC 延命」などあらゆるキーワードを駆使して検索。実績と信頼性を重視し、日本ピーシーエキスパートにたどり着いた。

PCの修理・延命を依頼した理由
◾︎実績と柔軟な提案力が決め手
依頼の決め手となったのは、数々の研究機関や大手企業での修理実績、そして複数の選択肢を提示する柔軟な対応力だった。
「予備機制作、修理+延命、応急修理など複数のプランを提示してもらって、丁寧でわかりやすかった。今回は一番長く使える形で、修理+延命のプランを選びました」
結果、PCの延命に成功し、工場は無事稼働を継続。長年使い続けたシステムを急遽入れ替える必要もなく、コストと時間の大幅な削減につながった。
◾︎「世界中から探せる安心感」
「どこも修理を断る中で、日本ピーシーエキスパートさんだけが“世界中から部品を探せます”と言ってくれた。あれは本当に安心材料でした」
実際、日本国内では調達できなかった部品を、海外のネットワークを通じて入手し、修理を実現。万が一に備えて作業後のサポート体制もしっかり整っており、依頼から納品後まで不安なく任せられたという。
日本ピーシーエキスパートに依頼するメリット
◾︎ただの修理屋ではない
日本ピーシーエキスパートは、単なる修理屋ではなく、工場の安定稼働を支えるために、さまざまなプランを提案できる提案力が強みです。次回の更新は数年後となるため、それまで安定稼働を維持できるよう、「修理+延命プラン」を選択し、さらに予備機の製作も依頼して、絶対に工場を止めない体制を構築してもらいました。
「最悪の場合、工場を手動で一部だけでも動かす計画まで立てていましたが、それも必要なくなって本当にホッとしました」。
◾︎費用対効果について
最終的に、PCは無事修復され、精米工場の稼働は維持。設備更新の話し合いが進んでいるとはいえ、新システムの導入には1~2年の時間がかかるのが現実です。その「つなぎ」として、今回の延命処置がもたらした価値は計り知れません。工場が停止し、製造が外注となれば、数千万円規模の損失が発生していた可能性もあるといいます。
「費用対効果としては、圧倒的に安かったです。なにより工場を止めずに済んだということが最大の成果です」。
日本ピーシーエキスパートに対する期待
◾︎これからの期待
修理完了後も、安定稼働を続ける同工場。納品後のサポートにも特に不満はなく、安心して運用できているとのことです。インタビューの最後、担当者はこう語りました。
「本当に“困ったときの最後の砦”だと思いました。日本中を探しても見つからなかった解決策を、ここでは見つけられた。世界中から部品を集められる体制があるというのも、本当に心強かったですね」。
今後も日本ピーシーエキスパートは、産業用PCの延命を通じて、製造業の現場を支えていきます。技術の進化とともに失われゆく「古いけれど必要なもの」を守るために――。その存在価値は、今後ますます高まっていきそうです。

お忙しい中インタビューにご協力頂きありがとうございました
【業種】機械・金属製品製造、プラスチック製品製造 等

■課題
・三次元測定器専用PCが突然起動不能に
・メーカーに相談したが「対応不可」との回答
・代替機はあるが、精度確認に必要なため早期復旧が望ましかった
■導入
・実績豊富な当社のサイトを見つけ、依頼
・複数プランと丁寧な資料により、内容と費用が明確で判断しやすかった
・費用と延命期間のバランスから最適プランを選択
■成果
・修理完了後、測定器は正常に稼働し業務に支障なし
・修理による延命で、設備更新の必要が数年先に延ばせた
・今後の他機器トラブルへの備えとしても安心感を得られた
製造業C様は、精密なプラスチック金型の製造を中心に、自社製品としてダーツ機器の製造・販売も手掛ける、技術力と創造性を兼ね備えた製造業者だ。今回お話を伺ったのは、同社で設備管理や品質保証を担当されているご担当者様。製品の最終的な精度を測るために欠かせない三次元測定器に接続された産業用PCが突然故障し、当社へ修理のご依頼をいただいた経緯を中心に、率直なご感想を伺った。
目次
・三次元測定機の突然の故障
・日本ピーシーエキスパートに依頼した経緯
・日本ピーシーエキスパートに期待すること
三次元測定機の突然の故障
◾︎「突然の故障」で頼ったのは、実績と情報開示に信頼が持てた当社
「まったく前兆もなく、ある日突然PCが起動しなくなりました。測定器専用のPCだったため、大きな業務停止にはなりませんでしたが、やはり困りましたね」とご担当者様。故障したPCは三次元測定器の制御用で、金型の精度を確認し保証するための重要な装置であった。
まずメーカーに問い合わせたところ、すでに製造から年数が経過していたこともあり、修理不可との回答。代替案がなく、インターネットで「PC型番」「三次元測定器」「修理」などのワードで検索を重ねた結果、当社の過去の修理実績ページを発見。「実例がしっかり紹介されていて、これなら信頼できると感じました」と語る。
日本ピーシーエキスパートに依頼した経緯
◾︎複数プランの明示と分かりやすい資料で、すぐに決断
当社が提示した複数の修理プランには、修理内容・費用・延命可能期間の目安が明確に記載されており、「内容がよく整理されていて、どこまで対応してもらえるのかがすぐに把握できた」との評価をいただいた。
選択の決め手となったのは、修理後にどれくらい使えるかという延命期間と費用対効果のバランス。「今回はバックアップ機としての活用でしたので、すぐにでも更新が必要という状況ではなかった。でも、延命できるならその方が効率的という判断でした」
◾︎「直らないなら仕方ない」と思っていたが、しっかり復旧――信頼感に変わったサービス体験
実際の作業は、当社へのPC発送から始まった。「最初は、正直どこの会社か分からなかったけど、過去の実績紹介や丁寧な案内があり、不安なく発送できました」とご担当者様。
修理は無事に完了し、装置は元の性能を取り戻した。「費用面で考えても、2~3年延命できれば十分に元が取れる。結果的に、とてもいい投資になったと思います」。納品後もトラブルはなく、スムーズに稼働しているという。
日本ピーシーエキスパートに期待すること
◾︎修理という手段から、ものづくりの継続を支えるコンサルティングへ
当社は単なる修理業ではなく、設備トラブルという課題の本質を見極め、継続的な生産活動を支援するためのコンサルティング的視点を重視している。この点についてご担当者様は、「最初は単なる修理屋さんかと思っていましたが、話を聞いて、設備全体の運用を見てくれていると知り、信頼感が増しました」と語る。
さらに、「壊れたら終わりだと思っていたPCが直ったことで、他の機械も何とかなるんじゃないかという安心感が生まれました」と、今後への期待も寄せていただいた。
◾︎今後に向けたメッセージ
最後に、当社への期待を伺った。
「古いPCや機器を支えるこういったサービスは、私たちのような製造業にとって非常にありがたい存在です。費用だけではない価値があると思っていますので、これからも長く事業を続けていただきたい。今後またお願いする機会もあるかもしれません」。
突発的な機器トラブルは、製造現場において避けられないリスクの一つだ。だが、そこに適切な対策と対応力があれば、設備の寿命を延ばし、コストを抑えながら安定した生産活動を維持できる。その一助として、当社のサービスが今後も役立っていければ幸いである。

お忙しい中、インタビューにご協力頂きありがとうございました