山形県食糧様
【業種】食糧品製造業
【事業内容】業務用主食米、原材料用米殻の搗精、販売等
【創業】1969年4月
【従業員数】27人
課題
・長年稼働してきた約20台の精米ライン用PCが、起動不可や画面が映らない状態に。
・FAシステム全体が止まれば精米業務そのものが停止し、数千万円規模の損害リスク。
・メーカー提案は「システム一式更新」しかなく、費用が数千万円、導入期間中は生産停止。
導入
・日本ピーシーエキスパートが現場を確認し、複数の延命プランを提示。
・プランを比較検討し、コスト・リスクを明確に説明。
・最終的に、古いPC環境をソフト上で再現する「仮想化」を導入。
結果
・システム更新に比べて費用は半分以下に、生産停止リスクも回避
・起動不安や突発停止のストレスがなくなり、現場の安心感が向上
・予備機も確保され、今後のトラブルにも迅速対応可能に
山形県で主食用米の精米・販売を中心に、小麦や酒米、飼料・肥料まで幅広く取り扱う山形県食糧株式会社。同社の精米工場は約20台の産業用PCによって製造ライン全体が制御されているが、ある日ついに起動しないトラブルが発生。生産が完全に止まるかもしれない危機に直面した。――そんな危機に直面した同社を救ったのが、日本ピーシーエキスパートの「延命・修理サービス」だった。
目次
・精米ラインを支えるシステムトラブル
・日本ピーシーエキスパートとの出会い
・仮想化で実現した安定稼働とコスト削減
・未来を見据えた延命・更新への期待
精米ラインを支えるシステムトラブル
◾︎突如止まった精米ライン ― FAシステムの危機
山形県で米の精米・販売を行う山形県食糧株式会社。同社は主食用米に加え、小麦、酒米配合、飼料肥料の販売など幅広く事業を展開している。これらの業務はすべて、FA(Factory Automation)システムによって一括管理されており、精米ライン全体の稼働に直結している。
しかしその中枢を担うPC群がある日突然、約20台のPCで「起動しない」「画面が真っ黒のまま」という深刻なトラブルが発生。特に休日前のシャットダウン後に起動しなくなるケースが多く、精米業務そのものが止まる危険性に直面した。
◾︎FAシステム更新か、延命か
当初、FAシステムを導入した会社に相談したところ、提案されたのはシステム一式の新規更新。だがその場合、費用は数千万円単位、しかも導入までに時間を要し、その間は精米ができなくなる。生産の停止は甚大な損害をもたらすため、現実的な選択肢とは言えなかった。
「検索でたどり着いたのが日本ピーシーエキスパートさんでした。最初は正直、どこまでできるのか半信半疑でしたが…」(担当者)
日本ピーシーエキスパートとの出会い
◾︎現場確認から複数プランの提示へ
相談を受けた日本ピーシーエキスパートは、社長自ら現場を視察。単に「治す、治さない」の二択ではなく、複数の見積もりと延命プランを提示した。
例えば、使用していたPCをそのまま延命させる方法、PCを入れ替える方法、そして仮想化による代替運用。コストやリスク、運用イメージを丁寧に比較説明し、担当者と一緒に最適解を検討する進め方が高く評価された。
「こちらの質問にもすぐ反応してくれました。スピード感があり、製造現場の社員にも信頼感が生まれました」
◾︎技術とスピード感への評価
担当者が最も強調したのは「対応スピードの速さ」だ。
「とにかく反応が早い。パソコンが壊れてもすぐに対応できるよう予備を準備してくれたのは大きな安心材料でした。生産が止まるリスクを考えれば、これは非常に心強いです」
仮想化で実現した安定稼働とコスト削減
◾︎最終選択は「仮想化」
検討の末、導入を決めたのは仮想化による延命策だった。
仮想化は、使用していたPC環境をそのままソフトウェア上で再現する技術で、現行システムを変えることなく稼働できるのが特長だ。
「最初は仮想化という言葉自体がイメージしにくかったのですが、説明がわかりやすく、基本的な作業は今までと変わらないと理解できました。導入後も大きなトラブルはなく、分からないことがあればすぐに電話や遠隔で対応してくれたので安心できました」
◾︎コストとリスクを抑えた効果
もしFAシステムを丸ごと入れ替えていたら、費用は今回の仮想化の倍近く、さらに導入期間中は製造が停止し、多大な損失につながる恐れがあった。
「投資に対して十分リターンがありました。ラインが止まって作業員が待機する無駄もなくなり、精神的なストレスも大きく減りました。休日前にPCを落とすときも、以前は『立ち上がらなかったらどうしよう』と不安でしたが、今はその心配がなくなりました」
未来を見据えた延命・更新への期待
◾︎今後への期待
古い機械を使い続ける以上、パーツ供給の停止は避けられず、更新や延命の判断は今後も迫られる。その際に頼れる存在として、日本ピーシーエキスパートへの期待は大きい。
「説明がわかりやすく、繰り返し丁寧に対応していただいたので不安が解消されました。これからも技術とスピード感で支えていただきたいですね」
今後も日本ピーシーエキスパートは、産業用PCの延命を通じて、製造業の現場を支えていきます。技術の進化とともに失われゆく「古いけれど必要なもの」を守るために――。その存在価値は、今後ますます高まっていきそうです。
お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。