MHIハセック様
【業種】動力電動装置製造業
【事業内容】減速機・歯車の設計・製作の設計・製作等
【創業】明治44年6月1日
【従業員数】約80名
■ 課題
・超特殊な検査側的用の制御PCが25年以上稼働し、ついに起動不能に。
・検査機能が止まれば特殊歯車の生産も全停止し、納期や信頼に直結する重大リスク。
・メーカーやPCベンダーに相談しても「対応不可」「買い替えしかない」と断られた。
■ 導入
・ネット検索から日本ピーシーエキスパートの延命サービスにたどり着く。
・過去依頼時の信頼感と明確な見積もりが決め手に。
・リスク説明も含めて納得の上で依頼。
■ 結果
・約1カ月でPC復旧、検査機能を再稼働できた。
・数カ月の時間短縮と、数千万単位の損害回避。
・「費用対効果は非常に高い」と評価、延命サービスへの期待感が高まった。
産業を支える現場で、日々欠かせないのが減速機や歯車装置といった動力伝達装置です。
今回お話を伺った MHIハセック 様はこうした動力伝達装置の設計・製造を担い、長年にわたって高い技術力で産業を支えてきた企業です。そんな同社の現場では、ある日、25年以上稼働してきた検査設備用PCが突如停止するというトラブルに直面しました。もし検査ができなければ製造ラインも止まり、お客様への納品に影響する事態に。今回はその危機をどのように乗り越えたのかを伺いました。
目次
・替えが利かない超特殊検査装置 の故障
・日本ピーシーエキスパートとの出会いと選択
・延命により数千万円の損失の回避
・延命で守られた設備と新たな課題
替えが利かない超特殊検査装置の故障
◾︎設備安定稼働の重要性
歯車装置の加工・検査には高度な精度が求められます。同社が特に注力するのは、特殊形状の歯車。
これらは協力会社に外注することが難しく、自社設備が一度止まれば検査も生産も停止せざるを得ません。また、非常に特殊な計測装置のため最新の装置に切り替えることが不可能です。
このため故障した場合はお客様に納品できず、信頼に直結するため「設備の安定化は死活問題」だといいます。
◾︎25年以上使われた検査用PC
そんな同社を支えてきたのが、歯車の伝達誤差や性能を測定する検査機器。
この装置は、同じ機能を持った検査装置はどこも生産しておらず、買い替えもできないため、操作をするPCを含め、なんと25年以上も現役で稼働していました。
しかしある日、PCが起動不能に。検査機器が全停止し、生産ラインに重大な影響を与えました。
「修理しようにも部品は入手できない。メーカーに相談しても“買い替えしかない”と言われ、どうしたものかと頭を抱えました」と担当者は振り返ります。
日本ピーシーエキスパートとの出会いと選択
◾︎ネット検索で出会った延命サービス
最初は製造元やPCメーカーに問い合わせたものの、「替えの部品がないため対応不可」と断られるばかり。
そんな中で検索した「PC修理」のキーワードから見つけたのが、日本ピーシーエキスパートの延命サービスでした。
過去にも一度依頼した経験があり、その際の迅速かつ的確な対応が印象に残っていたことから、再び相談を決断。
担当者は「当時は普通のPC修理屋だと思っていましたが、今回は“設備延命業者”として進化していると感じました」と評価します。
延命により数千万円の損失の回避
◾︎費用への印象と決断
提示された見積もりは「最初は高いと感じたが、内容を見れば納得できました。項目ごとに明確で、複数プランから選べるのも良かったです」と話します。
特に「延命のためのオーバーホールが新たな故障につながることもある」というリスクまで正直に説明された点に信頼を置き、コストとリスクを天秤にかけた上で延命を選択しました。
◾︎作業中の安心感と成果
修理の進捗は随時報告され、安心感につながったといいます。結果、約1カ月で復旧。もし更新を選んでいたら、設備導入に数カ月かかり、納期延長や損害賠償のリスクが発生。
被害額は「1000万円単位もあり得た」と担当者は推定します。
実際にかかった修理費用と比べると「費用対効果は非常に高い」と実感。
評価は「90点」としつつも、「費用がやや上がった分を差し引いた」と率直な感想もいただきました。
延命で守られた設備と新たな課題
◾︎今後への期待
今回の延命で大きな安心を得た一方、「基板が壊れたら次はない」という現実も意識するようになったとのこと。
検査データのデジタル化など新たなニーズも浮かび上がり、担当者からは「今後は新しいPC環境への移行提案なども期待したい」との声がありました。
◾︎最後に
インタビューの締めくくりに「古いパソコンを長持ちさせる取り組みを、ぜひ頑張ってほしい」とエールをいただきました。
産業を支える装置を守ることは、日本のものづくり全体を支えることに直結します。
今回の事例は、単なるPC修理ではなく「設備の延命」という視点の重要性を改めて示しているといえるでしょう。